こんにちは。ギークフィード arao です。
今回は、iPaaSであるMakeを取り上げます。
ギークフィードは、今年9月からMakeのオフィシャルパートナーになりました。
社内や複数の案件でMakeをご提供し、設定の支援を行っています。
Makeを毎日使うなかで、良いところ・もう少しなところ が見えてきたので書きます。
目次
Makeとは
まず、Makeをご紹介します。
数あるiPaaS(Integration Platform as a Service)の1つがMakeです。
他にもZapierがiPaaSでよく知られている印象です。
MakeなどのiPaaSは様々なサービスやアプリケーションと連携や業務フローの自動化ができます。
以下は弊社のHPからの抜粋ですが、出来ることを端的に表現できてるなぁと思うので記載します。
Makeは、シンプルなタスクから複雑なワークフローまで、あらゆるものを数分でデザイン、構築、自動化できるビジュアルプラットフォームです。
Makeを利用することで、現在利用している様々なWebサービスをデータ連携し、業務の自働化・効率化を図ることが可能です。ノーコードで操作することができるので、エンジニア不在の企業でも安心してご利用いただけます。
引用元: https://www.geekfeed.co.jp/new/make/
Makeの良いところ
それでは、毎日触っているMakeの良いなと思うところを記載します。
見た目が分かりやすい
以下のように丸い形のアイコンを組み合わせることでMakeの設定を行います。
アイコンが「モジュール」、モジュールの組み合わせを「シナリオ」と呼びます。
左→右へ処理が進んでいくのですが、どのモジュールを処理しているのかがグラフィカルに表示されます。
ぱっと見ただけで、2番目のモジュールが処理中なことが伝わります。
ドラッグアンドドロップで設定できるシンプルな操作
シナリオの途中に処理を追加したい!となったら、このようにモジュールをドラッグアンドドロップで追加したいところに運ぶだけ。
自動的にモジュール同士が繋がります。モジュール同士を繋げることをMakeでは「リンク」と呼びます。
設定の切り戻しが簡単
Makeは設定変更履歴が保存されているので、特定のバージョンに戻すことができます。
設定変更を繰り返して動かなくなっちゃったというときは、動作バージョンに数クリックで戻せます。
デバッグがしやすい
必須の設定項目を設定していないなどのエラーがあると、モジュールに数字のバッチが表示されます。
どのモジュールの設定がおかしいのか分かりやすいです。
Makeはモジュールごとの実行ログを確認できます。
INPUTの名前のとおり、モジュールに渡されたデータがどういった内容か確認できます。
この画像だと、gpt-4oにメールの内容を日本語に翻訳する指示をしています。
INPUTで渡されたデータに対してモジュールが処理した結果がOUTPUTとして表示されます。
メールが日本語に翻訳されている結果が確認できます。
シナリオを作成するときはモジュールごとの実行ログを確認しながら行うため、
ログが見やすいのは嬉しいポイントです。
もう少しなところ
今まで良いところをご紹介しましたが、次はここが良くなれば嬉しいなぁと思うところを書きます。
ドキュメントが検索しにくい
Makeという名前は覚えやすい一方で、Google検索のワードを工夫しないと、iPaaSのMake以外の情報ばかりヒットします。
コンパイルするときのmakeコマンドについてであったり、動詞としてのmakeについてなど。
そのため、検索するときは「iPaaS Make 」や「Integromat Make 」のようにしています。
IntegromatはMakeの旧名で、海外の記事などではMake(formerly Integromat)などで表記されていることが多い印象です。
日本語入力が微妙なときがある
海外のサービスあるあると思いますが、行頭に「ま」などを入力しようとすると「m」で入力確定されるときがあります。
以下は「ま」と「さ」を入力しようとしているところです。
スペースを入れた後なら入力できるので、文章を入力してから行頭のスペース消してます。
モジュール単体でテストするときに複数行のデータを渡しにくい
Makeはモジュールで処理したデータを別のモジュールに渡して更に処理するを繰り返すのですが、
モジュールを単体で実行して、テストすることができます。
別のモジュールが渡すデータを画像のように入力できるのですが、
入力枠が1行枠のため複数行あるデータでのテストがしにくいです。
回避方法として、改行を\nに置換してテストできますが、実際のデータと異なるので正しい結果にならずハマることがあります。
特にCSV形式やJSON形式のデータをテストするときに苦労します。
サードパーティモジュールのドキュメントに必要な情報の記載ないことがある
Makeは数百個のサードパーティのモジュールがあります。
日常でよく使うサービスはだいたいある印象です。
サードパーティのモジュールもMakeのドキュメントが用意されているのですが、
ドキュメントの情報だけでは設定が完結しないことがあります。
例えば、Google Chatとの連携ではGoogle Chatのスペース(Slackで言うチャンネル)に追加するBotをGoogle Cloudのコンソールで設定する必要がありますが、Makeのドキュメントには記載がありません。
Googleの公式ドキュメントやインターネット上の記事を参照する必要があります。
そのため、やりたいことによってはサードパーティのAPIドキュメントなどを読む必要があります。
すべてをMakeのドキュメントに書くことは難しいだろうなと思うので、仕方ないかぁとも思っています。
結論
Makeの良いところ・もう少しなところを正直に書いてみました。
Makeは活用次第で様々な定型業務を自動化できます。
弊社ではYouWireで一元管理しているオンラインMTGの録音や携帯の通話録音をMakeで生成AIやSlackと連携して議事録作成を自動化しています。
他にも名刺データをスキャンしたら、メール一斉送信のリストに自動追加なども行っています。
もしご興味をお持ちいただけたら、お問い合わせください。
- 毎日触って分かったMake(iPaaS)の良いところ・もう少しなところ - 2024-12-02