XCALLYのプロダクト責任者でもあり、日々セールスから導入、導入後のフォローまで対応しております。
今回は、そのXCALLYが新たにメジャーバージョンアップすることになり、Webinarやるとのこと参加してみました。
開催日がローマ時間2022年1月18日午後5時、、、日本時間2022年1月19日午前1時。。。
海外製品あるあるですが、セミナーも夜中です。眠い目をこすりながら参加してみます。
XCALLYとは
XCALLYは、AIオムニチャネルコンタクトソリューションになります。
簡単に言うと、電話やメール、チャット、SNS、SMSなどオムニチャネルでのコミュニケーションを、1つの管理画面上で対応できるソリューションになります。
オムニチャネルコンタクトソリューションは、日本でも数年前からトレンドになり始めていますが、日本製のサービスは少なく、日本で利用されているサービスは大半海外製品の印象です。
詳細は、サービスサイトをご覧ください。
今回のWebinarの目的
XCALLYは、2021年12月までバージョン2.x.xでした。
2022年からバージョン3がリリースされるとのこと、具体的に何が変わるのかを教えてくれるようです。
ではWebinarを参加してみましょう。
Webinarの内容を順に追って説明
ローマにある会社でグローバルに展開しているため、基本的にいつもWebinar形式(Zoom)で情報共有されます。
説明は全て英語なので、英語が苦手な私にとっては毎回厳しい時間です。。。
今回のバージョンアップの目的は、以下のようです。
・開発プロセスの改善すること
・製品のプロダクトサイクルを延ばすこと
・非推奨のライブラリによるセキュリティと安定性の問題を解決すること
開発チームが、より迅速に問題解決を図れるようになるようです。
また、我々にとってもバージョンアップにより負荷はないようです。
・MotinoV2からMotinoV3に移行しても、追加のトレーニングは不要
・大規模のDB移行は不要
・重大な変更は行わない
OS : Debian11
MySQL : MySQL8.x
Node.js : Node.js16.x
Asterisk : Asterisk18.x
コード : 最新のJavaScriptエンジンとライブラリを有効にする
サーバー : セキュリティに関する修正
フロントエンド : 最新のAngularJS1.8.xにアップデート
大きな変更はAsterisk13から18へ大きくバージョンアップしました。
インシデントや不具合が発生した場合でも、事象の原因特定や改修が行いやすくなっているようです。
・ルートやPm2のグローバルインスタンスも不要
・全てのシステム構成は、.envファイルと環境変数を利用する
・ログはレベルに従い収容される
・クライアント側のログ取得も強化される
MotionV3は、V3内のバージョンにおいては、ダウングレードの移行も対応可能なようです。
MotionV2からV3にバージョンアップするとともに、新しいツールチェーンが利用されています。
テストツールやQAツールも新しいものが取り入れられています。
XCALLYMotionV2の最新の2.5.xバージョンからのV3へのアップグレードが可能とのこと。
そして古いバージョンを利用している場合、大きなDB構成の変更があった2.5.41以上に先にアップグレードする必要があります。またアップグレードするための方法も提供してくれるようです。
今回のWebinarでは紹介されていませんが、別途その手順が掲載されているwikiが提供されました。
2022年1月から利用可能とのこと、既に弊社でもV3で構築し提供を開始し始めました。
V2のサポートはバグ修正のためのアップデートは2022年12月まで行ってくれるようです。
UIも確認
■MotionV2
■MotionV3
まず最初のログイン画面のデザインは多少変わりましたね。ただマイナーチェンジでもたまに変わるので、大きな変化ではないですね。
日本ではあまり見ないデザインがいつも印象的です。
■MotionV2
■MotionV3
管理画面は、よもや完全に一致。何も変わっていないですね。
メジャーバージョンアップがあってもトレーニング不要なのは、少なくともユーザーが利用する分には何も操作等、見た目も含めて変わらないから、ってことですね。
最後に
XCALLYは見た目は変わらないですが、中身は全く新しいものにアップデートしました。
今後のインテグレーションや開発がより進みやすい環境が整いました。
またMotinoV2で発生していた既知のバグも解消されそうです。これでまた安心してお客様には利用してもらうことができそうです。
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