こんにちは。ギークフィード arao です。
アドベントカレンダーの22日目です。
東京リージョン(ap-northeast-1)でAmazon Connectで利用する電話番号を取得するのに、
他のリージョンに比べ時間がかかるなぁ と思ったことありませんか?
しかも、東京リージョンでは電話番号を取得するためにサポートケースで確認書類を提出する必要もあります。
引用元: Amazon Connect での電話番号の注文と移植に関するリージョンの要件
どうして東京リージョンでは、電話番号を取得するのに確認書類が必要で時間がかかるのか理由を調べてみました。
目次
留意事項
AWSの公式ドキュメントに記載ありません。
そのため、他のクラウドPBXベンダーやIP電話番号ベンダーの公開している情報を踏まえ、
関連する法律を調べた内容です。
複数の情報を参照し記載していますが、認識に誤りがあれば、ぜひご指摘ください。
関連する法律
調べた限り以下の法律が関係しています。
どちらも犯罪に悪用されないように防止するための法律です。
犯罪による収益の移転防止に関する法律
犯罪による収益の移転防止に関する法律は犯罪収益移転防止法とも呼ぶようです。
2024年4月1日に施行されました。今年ですね。
法律が作られた理由
Amazon ConnectなどのクラウドPBXは電話を利用する場所に制限なく利用できます。
例えば、東京のオフィスで利用する電話番号で大阪にいる人が利用できます。
すごく便利な一方でマネーロンダリングやテロ資金供与に悪用されることもあるようです。
Amazon Connectとの関係
地域(03や06など)の電話番号を利用する場合、企業の所在地を確認する必要があります。
Amazon Connectでは東京の03番号が利用できますが、
利用する会社がちゃんと東京に存在する会社なのか確認するためにビジネスの住所の証明や
会社登録書類が必要なんですね。
携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律
携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律は
携帯電話不正利用防止法とも呼ぶようです。
正式名称が長すぎぃ。
元々は携帯電話を契約するときに本人確認書類を提示必須にする法律で、2006年4月に施行されました。
その後、IP電話である050番号の契約も対象にするように改訂されて2024年4月に施行となりました。
法律が作られた理由
元々は携帯電話がオレオレ詐欺などの特殊詐欺に利用されることを防ぐために施行されました。
確かに昔はプリペイド携帯電話とかあって、気軽に利用できたような記憶がうっすらあります。
余談ですが、今でもプリペイド携帯電話はソフトバンクが取り扱ってました。びっくり。
最初の施行から月日が立ち、携帯電話のアプリで050番号で発着信ができるサービスが特殊詐欺に悪用されるため、
対象範囲の拡大に至ったようです。
Amazon Connectとの関係
Amazon Connectでは03番号に加えて、050番号も利用できます。
しっかりと本人確認をする必要があるため、事業者の認定代理人の個人 ID またはパスポートのコピーや
会社登録書類の提出を求められるんですね。
まとめ
Amazon Connectで電話番号の取得に時間がかかる理由を調べてみました。
犯罪に悪用されることを防ぐために、国が定めた法律があるので各種確認書類とサポートケースの申請が必要ということが理解できました。
もっと気軽に利用できたら便利なのに、、、と思うこともありましたが、調べると、これは仕方ないなと納得できました。
電話番号取得に時間かかりますが、AWSの人頑張って〜と思いながら余裕もって対応したいですね。
参照情報
今回記事を書くにあたり参考にした情報を以下に記載します。
犯罪収益移転防止法により電話受付代行業者及び電話転送サービス事業者に求められる対応について
犯罪収益移転防止法について
Q&A -携帯音声通信事業者向け-
IP電話(050番号)契約時の本人確認強化のお知らせ
Amazon Connect での電話番号の注文と移植に関するリージョンの要件
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