こんにちは、エンジニアの君島です。
この記事は、ギークフィードアドベントカレンダー2024の4日目の記事です。
私事ですが、第二子が産まれ半年間の育休を取得し、12/4から復帰いたしました。
会社として男性が長期間の育休を取得した初めてのケースだったので、この記事は個人にとっても会社にとっても振り返りの材料になればと思って書いたポエムです。
目次
近年の日本の育休事情
令和5年の政府統計では、男性の取得率が30%を超えました。
これは体感として第一子の時と比べても、男性の育休が増えた印象があります。
乳幼児の定期健診でも夫婦2人で来院されるご家庭が多く、授乳室に夫婦で入られる方も増えましたね。
また、6か月以上の育休を取得した男性は令和5年では7%弱ほどでした。もっと少ないかと思っていましたが、周囲で聞いてみると1年以上の育休取得をとった男性が数名いたことが分かりました。
私の育休事情
第二子でしたので慣れは有る一方で、上の子もまだ未就学児で送迎や習い事もあり、これはワンオペは不可能だと思っていました。
そこで、育休について会社に相談したところ、快く送り出してもらえました。安心はしましたが、あまりにあっさり認められたので一抹の寂しさはありました。
また、私はAWS Ambassadorsに選出されているのですが、なんとAmbassadorにも育休があります。
半年以上の期間という条件はありますが、性別関係なく活動を休眠状態にしてもらうことができましたので、Ambassadorも育休にすることにしました。
何していたの?
やったことは育児家事です。私は本当に家事が不得手で、まだまだ十分にはできてはいませんが、子供と過ごす時間に関してだけは妻よりも私の方が長く、何で泣いているのかを感じ取れるくらいにはなりました。
また、妻のリフレッシュのために、子供達と私だけで外出することもあったり、社員旅行にも参加しました。
ただ、一緒にいる時間が長すぎて、子供に飽きられています。あまり笑いかけてくれません。画像は生成したイメージで理想です。
因みに、少しは仕事ができるかと思っていたのですがほとんどできないくらい自由な時間ありません。
未だにミルクは3時間ごとにありますし、その間に家事をして、泣かせないようにしていたら、30分を確保することも難しいです。
また、うちには上の子供もいるため、実際に一人になれた時間は半年で数える程度、合計するとなんと5日ほどしかありませんでした。
集計するとこれです。
- AWS@目黒 半日×3回
- AWS Summit Japan 1日
- 家業のイベント 半日×2回
- 飲み会 1回
あとは、行政などの書類作成や手続きを行うことが多かったです。戸籍などやらなければならないことから、保活と言われる保育園に通うための手続きについても経験しました。
やってよかったことと得られた成果
やってよかったこと
産後ケア
産後ケアというものをご存知でしょうか?
出産後の母親と赤ちゃんを対象に、身体の回復や心のリフレッシュ、育児の支援などを行うサポートです。
住んでいる地域によっては助成が効くものもある一方で、出産してからでないと申し込めなかったので、出産後の最初のミッションになりました。
私達は、妻の体の回復を目的としていたので、自治体から配布された支援機関のリストに対して、
- 子供の預けやすさ
- 部屋の過ごしやすさ
- 料理
といった点で口コミを収集、順位付けをして訪問先を決定しました。
出産直後の入院期間を延ばすようなタイミングで取得できたので、出産を乗り越えた体を回復させる意味でも妻に喜ばれました。また、出産直後の行政手続きを行いつつ、生活の変化に順応するための準備をすることもできて、私にとってもありがたい支援でした。
父親だけで子供を見る時間を作る
母親を休ませるのと子供との時間を過ごす意味合いで、そのような時間を作っていました。
結果的に、頼る相手(=妻)がいないと自分で乗り切るしかないので、必然的に自分で調べて実践できるようになります。
成長のためには一番よかったことです。
お出かけや旅行
乳幼児に長時間の外出は推奨されていませんので、そこまで遠出しない範囲で、子供と一緒にお散歩しました。
お散歩コースだったので、会社にも度々子供を連れて行ったりもしました。
なお、出かける前には授乳室やベビールームがあるような施設を調べるようにしましょう。ミルクの周期すぐやってきます。また、動物園や水族館、博物館の年パスを買うと経済的で、お出かけの選択肢に迷わないのでおすすめです。
また、航空券代が掛からないうちに遠方に行って家族の思い出を作るのも有りだと思います。なので、今月海外に行ってみます。
得られたもの
家族との貴重な時間を過ごすことができた
これが何にも替えがたい一番の成果だと思います。逆に第一子のときに、よくほぼ休み取らずに育児したなと我ながら感心しました。体力的にも無茶をせずに、安心と満足度の高い子育てができたのも大きい成果です。
育児がちょっとできるようになった
おむつ替えやミルクは目をづぶってもできるようになりました。リスキリングです。慣用句なので、本当に目をつぶったまますると大変なことになるので止めましょう。
因みに、ミルクやりやおむつ替えを体験すると、育児を完全に理解した、となりますが、まだスタートラインです。
そこから、1人で子供を見られようになって家族の料理も作ったり、家事もできるようになってようやっと一人前です。
今では社員旅行に子供と私だけで気軽に参加できるくらいには自信がつきました。
入院や産後ケアを除いた全ての期間で、夜のミルク、おむつ替え、夜泣き対応を毎日半年間継続して行えたことも誇りです。まだ続くけど、よく頑張った。
地域や育児情報を得るチャネルに参加
児童館に遊びに行ったり、上の子の送迎もしていたので、お母さま方の井戸端会議にも混ざることもありました。
そこでは、地域のイベント情報や、子育てに便利な情報も教えてもらうことができたりしました。おかげで、土日に行く遊び場所にはあまり困りませんでした。
困ったことや大変だったこと
収入ないけど出費が発生
育休は当然ですが、収入がありません。その期間は出生時育児休業給付金、及び育児休業給付金で賄われますが、すぐには支払われません。
私の場合は、出産から4か月経って初めて振り込まれました。
それまでに、子育てに必要な出費もありますし、住民税の納付期限もやってきます。
ある程度貯蓄がないと子育てや育休もとれない、というのはこういう事情なのかということを実感しました。
まとまった休息時間がない
繰り返しになりますが、まとまった時間はありません。
以下は生後1か月くらいの育児記録で、一番大変な時期だったかもしれません。ほぼ3時間おきにミルクとおむつ替えがやってきます。
寝かしつけして、泣かれて、ちょっと家事や上の子のお世話して一休みしたらまたミルク、という周期なので、仕事や他のことをしようと思ったら休む時間を削るしかなかったです。
仕事との両立は体力的にきびしかったな、本当に育休を取ってよかったと思いました。
まとめ
この度、半年間の育休を取得から復職いたしましたので、振り返りを記事にしました。
現在は、残念ながら保育園に落ちてしまい、晴れて下の子は待機児童になりましたが、行政の支援を利用しつつ、私は復職しています。
半年間を経て、育休は、仕事を休んで育児をすることであって休暇ではないなと実感しました。
代わりに、この時しかない貴重な時間を家族と過ごすという素晴らしいライフイベントを得ることができました。
単に「休暇」としてスマホ片手に寝転んで過ごしたり、休暇なのに仕事ばかりしていると家庭不和が起こる恐れが高いと思うので、絶対におススメしません。
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