自作キーボードに引き続き、GeekBlogでは異色な内容となりますが、
最近スタンドアロンVRゴーグル「Oculus Quest2」を買い、その使用感とか感動を共有したくなったので、今回の記事を書きました。
目次
Oculus Quest2とは?
Oculus公式ページ
Facebookが開発を行っているVRゴーグルです。
スタンドアロンで動くため、最悪PCを持っていなくても、ネット環境さえあればこれ一台でVR体験をすることが可能です。
また、VRゴーグルとして比較的安価なほうで、公式ストアでは4万円を切る値段となっており、手が出しやすいのも魅力。(PCVRは平気で10万円を超えてくるものもあるので、VR入門としてOculus Questの値段は丁度いい)少し前まで、PCと接続するには手間のかかる非公式な方法があったようですが、現在は公式でPCVRとしてサポートされています。
現状Oculus Questの使用にはFacebookアカウントとの紐づけが必須ですが、
つい最近Facebookが「Meta」に社名変更するのに伴い、Oculus Questは新たにMeta Questとして、Facebookアカウント不要としていく方針になっているようです。後発のMeta Questはより利用しやすくなっているかもしれません。
購入前に気になっていたこととと、購入した結果
この項では、購入前に気になっていた点が、実際にこのOculus Quest2を触ってみてどうだったかについて書いていきます。主観的な意見となることはご容赦ください。
また、VRそのものに対する感想、Oculus Quest2という製品そのものへの感想が入り交じっています。
Q. 普段は眼鏡をかけているけど、ちゃんとVRで立体視できるのか?
A. できました
私は視力が、左1.0、右0.1の乱視、というややこしい視力をしており、PCに向かうときは基本的に眼鏡をかけています。(近くのものは裸眼でも見えるので、読書の際や外出時は裸眼)
ただ昔、安価なスマホ向けVRゴーグルを使った際はほとんどモザイクみたいなもので、VRを体感する前に酔った経験があります。
で、実際のところOculus Quest2ではどうかというと、眼鏡かけなくてもVRで立体視、多少の画面揺れでも酔わないことが分かりました。
Oculus Quest2には眼鏡スペーサーがあり、眼鏡をかけたままVRゴーグルの装着も可能ですが、私の場合は眼鏡をかけた状態のほうが見えづらかったので裸眼で装着しています。
さすがにこれは個人差が出るところだとは思いますが…
Q. PCとの接続が面倒くさそう
A. Wi-Fiを介した無線接続で楽々接続できます。
PCとの接続を前提としたPCVRは、HDMIケーブルやUSBケーブルでVRゴーグルとPCを繋ぐことが多いようですが、Oculus Quest2はスタンドアロンでありつつ、PCとの接続も可能です。
有線の場合はUSBケーブル、無線の場合はWi-Fiを介して接続することになります。(PC側にOculusアプリのインストールが必要です)
試していないのでわかりませんが、さすがにPCVR専用機器よりは画質やフレームレートは落ちていると思います。
ただ、普段使いする分には無線の便利さが圧倒的なので、ほとんど気になりません。
ただ扱っていて少し気になったのは、Oculus本体のホーム画面、Oculus Link(PCとつないだ状態)のホーム画面、
そして、SteamVR(※)のホーム画面を行き来するので、今どこにいるんだっけ?という状態になることです。
※後述しますが、PCにインストールしたVRゲームをプレイする場合にはSteamVRを使用することが多いです。
Q. コンテンツはあるのか?
A. あります。PC接続ができるのであればさらに選択肢は広がります。
Oculus Quest2はスタンドアロンであり、本体からOculusストアにアクセスすることでVRゲームやアプリの入手が可能です。
有名どころのVR ChatやBeat Saberなどはストアから直接購入が可能です。
最近になって、昔私もまあまあ遊んだバイオハザード4のVR版もリリースされました。海外製のVRゲームもストアには多くあります。
さらに、PC接続が可能であれば、ゲーム配信プラットフォームであるSteamでVR対応ゲームを購入することでも入手できます。
この場合はSteamVRというSteamゲーム用のVRツールを使用して、Oculus Quest2とPCを接続した状態でプレイすることになります。
また、Steamで配信されているもの以外にも、個人製作者のフリーゲームをSteamVRで起動できたり、apkをOculus用開発者ツールで読み込んで実行することも可能です。
Q. アクセサリは必要か?
A. 必須ではないです。
Oculus Quest2には周辺アクセサリとしてストラップや接顔部のパーツなどがありますが、私は購入していませんが、普通に使えています。
ただ、外国人の顔に合わせて作られているからか日本人の顔では鼻梁の部分に隙間ができてしまうため、気になる方は遮光用のカバーの購入を検討したほうがいいかもしれません。
私の場合、あまり隙間が気にならない&ちょっと外を確認したいときにその隙間から覗く用にあえてカバーとかはつけていません。
ちょっと気になるところ
ここでは個人的にここちょっと気になるな、とか今後良くならないかな、という点を書いていきたいと思います。
VRキーボードが扱いづらい
VR空間上でブラウザなどを開いて検索したり、Twitterに書き込もうとしたときに使用するデフォルトのVRキーボードですが、これが使いづらい。
VRコントローラーでちょっと遠いところにあるキーをポインティングしてボタンを押して、という入力の仕方なので、一文字一文字の入力に時間がかかるうえ、ポインティングがずれてすぐタイポします。
VR上に現実のキーボードを持ち込めればいいな、と考えていたのですが、どうやらそういう研究や開発は進んでいるようです。
物理キーボードをVR内に表示 アプリ「Immersed」Quest版に新機能
Oculus Questのカメラで“別の”VR内で物理キーボードを出す機能が確認される。パススルーカメラを使った力技
VR空間上にパススルーカメラで読み取った現実のキーボードをそのまま映すのは、VR感が薄れるので、いずれは完全にVRだけのキーボードができて、指の動きをトラッキングして入力する、とかができればなと思います。
ちなみに現在は、VRゴーグルをつけながら、現実のキーボードをブラインドタッチする方法に落ち着きました。
考えてみれば、普段からキーボード使うときにキーボード見ないんだからあまり条件に変わりないな、という感じです。
最大限VRを楽しむには広い空間が必要
これはもう、VRそのものの課題であって、私個人の環境の問題ですが、
VR上で移動したいとき、現実世界で移動しないといけないことがありますが、2, 3畳のスペースだと足りません。
デスクとPC、カウチだけがあるもっと広い空間があれば、最大限に体を動かしてVRを楽しめることだと思います。
おそらく一般的な日本家屋なら、VR専用部屋を作るくらいでないと、すぐにプレイエリアの外に出て現実に引き戻されることになります。
ここは永遠の課題、となるのか、または↓こういったものがいずれ普及するのか、これからに期待ですね。
VR空間を自由に歩く、「Strider VR」が開発中
まとめ
現実空間が狭いからこそ感動できる
これは上述への反論的な内容となりますが、
現実空間が狭いほど、VR空間の無限の広さに感動できるという点です。
VR空間上の移動には、コントローラのアナログスティックをグリグリして動いたり、ポインティングした位置にワープしたりと、現実の移動を伴わない方法もあります。
酔いやすい、普通に移動するよりは面倒、という欠点はあるものの、広い空間を自由に歩き回ることができます。
また、手軽に映画館のスクリーンと同じ大きさで映画や動画、PCの画面を見ることもできますし、空中のいろんなところに自由にウインドウを配置することが可能です。操作に慣れは必要ですが、活用できれば大きなメリットです。
しばらくVR空間にいた後に、現実のPCモニターを見て、その小ささに驚くほどです。さっきまで映画館のモニターでtwitterを見ていたのですから。
無線という大きなメリット
無線ってもうそれだけで偉い。
特にVRゴーグルを装着している間、現実世界のケーブル類は見えないわけで、ケーブルのコントロールに煩わされることがないっていうのはストレスレスで素晴らしいです。
また、VRゴーグルの購入を検討している方には、同時にBluetoothイヤホン、またはVRゴーグル用にコードの短いイヤホンを同時に買うことをお勧めします。
体験してみるまでその感動が分からない
どれだけネットでVRの画面を映したものを観ても、実際にVRを体験するまでその感動は分からないと思います。
普通にPCモニターで見るVRのキャプチャと、実際に観るVRは全くの別物です。
本当にそこにいるという感覚が強く、誰かのアバターが近くにいると、その体温や息遣いすら錯覚します。こればっかりはやってみないことにはわかりません。
もしもまだVRやったことないとか、スマホ用のVRゴーグルしか使用したことないといった方、
少しお金に余裕があればOculus Questに限らずぜひともPCVRを試してみていただきたいです。
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