このブログはギークフィードアドベントカレンダー2023の11日目の記事です。
11/27〜12/1のre:Invent2023に初参加してきたので、報告レポートを書きたいと思います。
re:Invent期間中に都度つけていたメモをベースに、おそらく他では見られないくらい事細かに時系列に沿って書いていきます。取り止めがなくなりがちかもしれませんが、臨場感はお伝えできるかと思います。
とはいえ一応記事としての体裁を保つため、
まず最初にre:Invent全体を通して気づいたことをまとめておきたいと思います。
目次
気づいたこと
- 寝れる時に寝ること
- 飛行機に乗ったら一も二もなく寝る。機内食食べてさあ寝るか、としていると丁度座り疲れてきて寝づらいです。
- 現地では朝から夜まで会場内を歩き回るので、歩き疲れる上にホテルに戻るのも遅くなります。暗いセッション会場で寝てしまったりしないようにホテルに帰ったら即寝ます。
- 乾燥対策すること
- 濡れマスクと龍角散のど飴を携行していましたがそれでも喉を傷めました。
- 通信手段について
- ホテルとre:Invent会場のWifiがそれなりに快適だったので、海外用SIMやローミングを使う必要は移動時くらいでした。
- 歩きやすい靴を用意する
- 会場はめちゃくちゃ広く、とにかく長い距離歩くことになります。一日2, 3万歩は歩くのでとにかく歩きやすい靴と靴下(5本指ソックスがおすすめ)を用意すること
- とはいえ精神的には歩くのは何も辛くなかったです。re:Invent自体はもちろん、景色や施設の装飾など見るところが多くて楽しいです。
- 英語に強くないならBreakout SessionよりWorkshopの方がいい
- 私が今回参加したセッションは以下となります
- Breakout Session
- 主に登壇者のプレゼンを聞くだけの大人数向けのセッション
- Chalk Talk
- 登壇者と聴講者の間でQ&Aやディスカッションを行うセッション
- 名指しで発言を促されたりはしなかったので英語が苦手でも大丈夫
- Workshop
- 2時間のうち30分で登壇者プレゼン、1時間30分で自分のラップトップでハンズオンを行うセッション
- 一番楽しい
- Breakout Session
- 私は英語得意ではないのでBreakout SessionやChalk Talkに参加しても5割程度しか話していることを理解できませんでした。re:Invent期間中に英語力が上がるわけではないので、それくらいなら手を動かすWorkshopやBuilder’s Sessionに参加した方がいいです。
- 私が今回参加したセッションは以下となります
- その他
- ホテルの部屋用のスリッパを用意する
- 飲料水は多めに買う。最終日体調崩しているときに買っておいた飲料水が尽きた時はしんどかった。
- TシャツはSWAGで確保できる。パンツ・靴下は3日分、ズボンとアウターは多くて2着でいい。パンツ・靴下は洗剤持って行って洗う。
- 参加したセッションの内容はその日のうちに記録する。
- 意識的に写真を撮る。re:Inventに関係しないものでもなんでも沢山撮る。今レポートを書いている時点ですでに、この写真撮っていれば、と後悔している。
- でもセッションのスライドは大事な部分だけ撮ればいい。全部撮ってもどうせ後で公開されるので、セッションに集中する方がいい。
- セッションは予約が埋まっていても30分〜1時間前に並んでおけばWalk-up(飛び入り)で大体参加できる。
ではこれ以降は時系列に沿ったレポートとなります。
11/26(日)移動日
日本時間11/26夕方の便でロサンゼルス経由でラスベガスに向かいます。
時差のためラスベガスに到着したのも11/26夕方で、出発時刻とほぼ同じでした。
気温は東京とあまり変わらず。
空港内でre:Inventのバッジを発行していたので事前に取得することができました。
11/27(月)1日目
この日はセッションなどの予定をVenetianという会場に絞っていました。
Venetianの会場前にはセキュリティチェックもありましたが、特に止められることもなく大行列になって会場へ向かいます。
7:30 SWAGブース、Certification Lounge
初日の朝はまずSWAGブースと認定者ラウンジで参加者全員向けのSWAGを確保しました。
認定者ラウンジにはこのあとも度々訪れますが、私が行った時はいつも意外と空いていました。また、ほとんど常にセルフサービスのコーヒーを提供しているのでカフェイン中毒者には嬉しいです。
10:00 [Breakout Session] Delivering low-latency applications at the edge
Breakout Sessionはよくある登壇者のプレゼンを聞くだけの大人数向けのセッションです。
白状しますと前々日からの移動の疲れを引きずっており、船を漕ぎながら聴いていました。Outpostの話が多かったです。
11:30 [Breakout Session] Boost agent productivity with real-time transcription and insights
Content Hubというスペースで、別会場でやっているセッションのライブを視聴することができました。
ヘッドフォンとスクリーンの色ごとにセッションが分かれています。
コーヒー飲みながら参加したので完全に起きていたはずですが、英語の聞き取りについていけないことも多かったです。
13:30 [Breakout Session] Best practices for Amazon CodeWhisperer
おかしい…ちゃんと起きててちゃんと聴いてたはずなのに全然記憶がない…
14:30 [Breakout Session] Elevate your security investigations using generative AI
Amazon Detectiveの紹介でした
16:00 Expo
各企業がブースを出店するExpo会場が開放されました。
会場はとんでもなく広く、いたるところで飲食物が提供されていたり、SWAGを求める人たちの列ができていました。私もいくつか列に並んでTシャツなどまず必要なものをゲットしました。
19:00 Keynote
初日夜はMonday Night Liveと題したライブパフォーマンスありの基調講演でした。
会場内で観るとライブ感があってワクワクしますが、待機列がすごいので朝の基調講演などはホテルで観るのをお勧めします。
21:00 AWS Partner Appreciation Reception
AWSパートナアワード受賞社向けのレセプションがありました。
落ち着いた雰囲気の中で英語でネットワーキングしないといけないか…と思っていましたが、会場はドゥンドゥン音楽が鳴り響いていて、各々自由に楽しんでいるパーティだったので安心しました。
詳しくは君島さんの記事をご覧ください
https://www.geekfeed.co.jp/geekblog/aws-partner-awards-reception/
初日なのでre:Inventの歩き方に慣れていない部分もありましたが、予約を入れるセッションをVenetianに集中させていたおかげで時間に余裕を持って移動できました。
また、予約が埋まっていても時間までに余裕を持って並べばWalk-up(飛び入り)で参加できるセッションが多かったです。
一つの会場で完結させたにも関わらずPixel Watchの歩数計では50000歩歩いていました。
11/28(火)2日目
11:00 SWAGを再チェック
ちょっと遅く起きつつ、追加のSWAGを入手しにVenetianへ行きます。
2日目はVenetianから近いCaesars Forumを中心にセッション予約を入れているので移動します。
12:30 [Chalk Talk] Build innovative creative tools with generative AI on AWS
生成系AIのモデルをAWS上でホストしたり、そのモデルを使ったサービスを提供する時の構成例などの紹介やディスカッションでした。
Chalk Talkはディスカッション型のセッションで、登壇者のプレゼンもほどほどに、参加者とのQ&Aやディスカッションをしながら進めるインタラクティブな要素の強いセッションです。
私はリスニングに精一杯なので聴き専に徹していましたが、ディスカッションを側から見ているだけでも楽しめました。ただ他のブレイクアウトセッションと比べて英語のスピードが早くて聞き取りも難しい印象でした。
14:00 Chalk TalkにWalk-upで参加しようとしたところ、満員とのことで入れず
Breakout Sessionは結構席数に余裕がある印象ですが、Chalk Talkは席数を絞っておりWalk-upだと入れないことも結構ありそうです。
代わりにイベントアプリのスタンプラリー的なゲームを消化ついでに、再度Expoを回りました。
15:30 [Chalk Talk] Supercharge customer service with Amazon Connect and AWS Supply Chain
Amazon ConnectとAWS Supply Chainを使って商品の注文シナリオを想定した構成の紹介やQ&Aなどのディスカッションでした。
当日リリースされたAmazon Q in Connectも話題に上りました。
https://aws.amazon.com/jp/connect/q/
17:00 ホテルに戻る
作業とこのレポートを書くため早めにホテルに戻りました。
戻る途中で買ったスタバのドリンクがはちゃめちゃに甘かったです。
11/29(水)3日目
8:30 [Workshop] Hands-on with Amazon CodeWhisperer
Mandaray Bayに移動して初のWorkshopに参加
CodeWhispererのVSCode上での使い方とかTipsなどを、実際にコードを書いたりコメントでサジェストを弄くり回して試すことができました。単純な配列やテストコードのパターンを出したり、AWS関連のCLIとかSDK向けに調整されているので、AWSでの開発がメインならCodeWhispererもいい選択だと思います。
また、コード内のセキュリティチェックやサジェスト元を表示するトラッカーなどの機能は初めて知りました。
基本的にはWorkshopのイベントページに沿って黙々と進めていけばよく、イベントページのメイン部分は多言語対応していて日本語表示で進めることができました。
つまるところがあっても簡単な英語と画面見せれば分かってくれるのでとても楽です。
他の参加者はいろいろサービスについてのことを聞いていたので、それを盗み聞きしながら進めました。
サブモニターがあるとかなり楽です。私は常に持ち歩いているiPad miniをサブモニターにしました。
11:30 [Workshop] Use LLMs to analyze data and provide guidance to contact center agents
連続して今度はAmazon Connectの顧客体験向上を目的としたLLMの活用についてのWorkshopに参加しました
Connectの構築の方は普段からやっているので新鮮味は特にありませんが、直近のAmazon Q in Connectのリリースなどに合わせてセキュリティプロファイルの設定項目がいくつか追加されていました。
このWorkshopで初めてAmazon Bedrockを触りました。単純にLLMにアクセスして試すだけならだいぶ簡単にできるようです。
13:00 [Breakout Session] What’s new for web & mobile app developers with AWS Amplify
Amplifyに関する最新情報を紹介するBreakout Sessionでした。
普段AWSのWebページでキャッチアップはしているものの、整理して人が話すのを聞くと記憶に残ります
14:30 [Breakout Session] What’s new with AWS AppSync for enterprise API developers
AppSyncに関する最新情報を紹介するBreakout Sessionでした。
18:00 [Workshop] Build conversational experiences with Amazon Lex and generative AI
Amazon Bedrockを利用した生成系AIモデルとAmazon Lexのチャットボットを連携させるためのWorkshopです
折り返しの日となりましたが日中から夕方までものすごい睡魔に襲われていました。
コーヒーがあちこちで配っていて助かりました。
11/30(木)4日目
11:30 [Workshop] AWS DeepRacer: Get hands-on with AI
機械学習の基本的な説明から、DeepRacerでできる機械学習・強化学習によるモデル開発の方法などまで、DeepRacerだけでなくAI/MLの導入にも良さそうなWorkshopでした。
DeepRacerではAWSコンソール上で機械学習の状況をリアルタイムに見ることができるのが面白いです。
他のWorkshopで強化学習について引き続き勉強できたり、Expo会場ではDeepRacerの実機を動かせるようでした。
14:30 [Workshop] Fine-tune & deploy Stable Diffusion on AWS Trainium & AWS Inferentia
生成系AIのモデルStable DiffusionをEC2のTrn1インスタンスまたはInf2(or 1)インスタンスにデプロイするWorkshopでした。
料金の高そうなインスタンスで遊べるいい機会でした。
デプロイが完了するとパブリックURLでアクセスしてText to Imageの生成を試すことができます。画像生成系AIのサービスを触ったことはありますが、自分でデプロイすることは考えたこともなかったので面白かったです。
19:00 re:Play
re:Inventのお祭りです。
飲み食いしながらアクティビティやライブを観ました。
もっと人がごみごみして窮屈かと思っていましたが、結構歩きやすかったです。
・会場入り口
・ラジコン大会みたいものをやってた
・ご飯を配ってました。
re:Invent会場で配っているご飯もそうですが、全体的にメキシカンな料理が多かった印象です。
・Content Hubにあったのと同じヘッドフォンが置いていました。
チャンネルによってEDMや、ライブ会場でやっているバンド演奏を聴くことができました。
12/1(金)5日目
セッションの予定もなく、この日の深夜に移動を開始するので
それまでの間に近場の観光に行ったりお土産を買ったりしていました。
写真はTreasure Islandのステーキ屋さん
12/2(土)移動日
3:00 ホテルをチェックアウトして空港へ
朝の便でシアトル経由で日本へ。到着したのは日本時間12/3(日)の夕方でした。
まとめ
以上、re:Invent期間中の密着風レポートを書いてきました。
re:Inventで受けたセッション自体はもちろん、AWSや各企業の熱量、参加しているエンジニアたちの活気をこの身で感じることができたのはいい経験になりました。
- Amazon ConnectでNGワードをリアルタイムに検知してSlackに通知する - 2024-12-16
- AWS Amplify AI KitでAIチャットアプリを爆速で作ってみる - 2024-12-14
- AWS LambdaをC#で実装する(ついでにラムダ式を書く) - 2024-12-09
- Amazon Connect Tasksの手動作成と自己割り当て、タスクテンプレートを試してみる - 2024-12-07
- Remix SPAモードで静的WebサイトをGithub Pagesにデプロイする - 2024-11-05