こんにちは、エンジニアの君島です。
この記事は、ギークフィードアドベントカレンダー2024の6日目の記事です。
Pascalというプログラミング言語について知っていますか?新しい言語ではなく、以前からある言語です。私は聞いたことはもちろんありましたが、これまで触れたことがほぼありませんでした。少し機会があったので、学習した結果をまとめておきます。
勿論調べるときは、Amazon Novaさんにも聞きました。アイキャッチ画像もNovaさん頼み、Pascalのイメージみたいです。
Pascalとは
Pascalは、1970年代にスイスの計算機科学者ニクラウス・ヴィルトによって設計された高級プログラミング言語です。この言語は、特に教育用途として広く使用され、アルゴリズムやデータ構造の学習に最適とされているそうです。
Pascalは、教育用言語としてだけでなく、実際の商用開発にも使用されてきたそうです。
例えば、Turbo PascalやDelphiなどの統合開発環境は、有名なIDEです。
なるほど、Delphiで開発したことはないですが、大学時代から聞いたり見たことはありますね。また、Turboと聞いて、Borlandかな?と思ったら、やはりBorland社製でした。昔、Turbo C++やBorland C++を使っていたので、懐かしさも感じました。
Pascalで書かれたソースファイルの拡張子は.pasで、実行するにはコンパイルが必要となります。
言語としての特徴
構造化プログラミング
Pascalは、構造化プログラミングを促進し、if
、while
、for
などの制御構造を明確に定義しています。これにより、コードの読みやすさと保守性が向上します。
豊富なデータ型
Pascalは、基本的なデータ型(整数、実数、文字など)の他に、ユーザー定義のデータ型もサポートしています。これにより、アプリケーションに適したデータ構造を容易に定義できます。
プロシージャと関数
Pascalでは、プロシージャ(副作用のある関数)と関数(副作用のない関数)を明確に区別しています。これにより、コードの意図を明確に伝えることができます。
コンパイラの厳格さ
Pascalコンパイラは、多くの場合、厳格な型チェックを実施し、型の不一致や不適切な操作をコンパイル時に検出します。これにより、プログラムの安全性が向上します。
サンプルコード
以下は、Pascalの基本的な構文を示すサンプルコードで、実行すると”Hello, World!”をコンソールに出力します。
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program HelloWorld(output); begin writeln('Hello, World!'); end. |
効率的に開発するには
ここまで見ると、かなりお行儀のよい言語という印象を受けます。
効率よく開発するためには、単にエディタを使うよりもIDEを使いながら、検索や参照を利用するのが良さそうです。また、ライブラリやフレームワークも有りそうなので、使えるのなら使いたいですね。
統合開発環境 (IDE)
- Delphi: Pascalの派生言語であるObject Pascalをサポートし、強力なIDEを提供します。GUIアプリケーションの開発に最適です。
- Lazarus: オープンソースのIDEで、Free Pascalコンパイラを使用します。Delphiと互換性があり、クロスプラットフォームのアプリケーション開発が可能です。
ライブラリとフレームワーク
- LCL (Lazarus Component Library): Lazarusで使用されるコンポーネントライブラリで、クロスプラットフォームのGUIアプリケーション開発を支援します。
- VCL (Visual Component Library): Delphiで使用されるライブラリで、Windowsアプリケーションの開発に役立ちます。
そして、生成AIも利用しやすそうですね。あまり、利用している記事などは多くなかったのですが、試しに自分で書いたコードを読ませたりすると、読み解きやすいのか他の言語に比べて、まとまりごとに説明を返してくれました。
コード生成も簡単なものは、返してくれますね。
まとめ
Pascal言語について、調べたことのアウトプットとしてまとめました。
コンパイル言語であったり教育目的でも利用されていた歴史もあることから、お行儀のいい言語なんですね。
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