今回は当社のオムニチャネルソリューション「XCALLY」のダッシュボード機能の向上を目的に、Grafanaを使って分析ツールをXCALLY内に構築したいと思います。
XCALLYにもダッシュボードはありますが、より柔軟にカスタマイズしたい、ビジュアルでわかりやすく可視化したい、という目的でOSSのダッシュボードツールを探していました。
そんな中で、Grafanaとkibanaを見つけて検討してみましたが、今回はGrafanaをチョイスし使ってみたいと思います。
目次
Grafanaとは
Grafana(グラファナ)とは、OSSのダッシュボードツールです。インフラやアプリケーションなどのさまざまなデータベースにアクセスして各種メトリクス情報を収集し、時系列データとして可視化できます。リッチなグラフ表示によって一目見ただけでリアルタイムにステータスを把握できます。データベースからデータを取得するため、利用者によって柔軟に用途を選べます。
詳しくはGrafanaのサイトをご覧ください。詳しくはこちら
Grafanaの主な特徴・機能
その①:ダッシュボードが簡単に作れる
WEBインターフェースによりダッシュボードの作成やパネルの作成を視覚的に行うことができます。Grafanaに限らずですが、海外製のサービスはビジュアルも洗練されているものが多いですね。
グラフや数値、表、テキストといった様々なデータ表示形式があり、ダッシュボード内の、マウスの操作で大きさを変更したり表示する場所を自由に変更することができます。
XCALLYのように多くのチャネルを扱っているものは、いかにわかりやすく整理し可視化するかが重要なのでメリットありです。
その②:多数のデータソースに対応
正式にサポートされているデータソースは、以下のとおりです。
相当に幅広く網羅されているように思います。XCALLYは、MySQLなので問題なし。
- Graphite
- Prometheus
- InfluxDB
- Elasticsearch
- Google Stackdriver
- AWS CloudWatch
- Azure Monitor
- Loki
- MySQL
- PostgreSQL
- Microsoft SQL Server (MSSQL)
- OpenTSDB
- Testdata
その③:豊富な機能
Grafanaには、Zabbixやcloudwatchなどの数多くのソフトウェアとプラグインができます。Grafana公式のものやコミュニティのプラグインなど多くのプラグインが存在します。
Grafanaの設定方法
フェーズ①:インストールしてみる
Grafanaのサイトにdocumentがあるので、そちらを確認してみます。
利用するOSによってそれぞれドキュメントがあります。今回はLinuxで。
十分にドキュメントがあるので、問題なしですね。
さー、これからインストールしてみるかと思ったのですが、
最近XCALLYのプラグインの1つにGrafanaが加わっております。こんな感じで。
フェーズ②:XCALLYでGrafanaを設定する
GrafanaとXCALLYを連携させてみようと思いますが、すでにプラグインで連携できることが発覚。
アカウントの設定だけで、XCALLYでGrafanaを使って分析ができるようになりました。
アカウント情報を入力し、ログインしてみます。
ログインすると、「Add Query」と「Choose Visiualization」を選択できます。
要はDBのどの項目を抽出するのか、抽出したデータをどういったグラフ表示させるのか、をここで決められます。
まずはQueryの追加。すでにプラグインで連携しているため、XCALLYのデータソースが反映されており、簡単に選択することができます。
Queryの設定が終わったら、次はグラフ表示の設定。
グラフやテーブルなど、表示形式を選ぶことができます。プラグインで随時新しい表示形式が追加されているので、見ているだけで楽しいですね。
欲しい情報をピックアップし、作成してみました。こんな感じ。
初めてとしてはよくできました。
Grafanaを使ってみた感想
■良いところ
- DBとの連携、データ抽出、グラフ化が容易にできる
- 見た目が良いのでモチベーションが上がる
■課題と感じるところ
- グラフをどう作るかは、作り手のセンスを問われる
- 何でも分析できるので、作り手の課題設定力が問われる
DBに対して多少の理解があれば、十分自分好みのダッシュボードを作ることができます。
また今回はやっていませんが、2つのDBからそれぞれデータを持ってきて分析することもできるようです。まずはGrafanaを使い倒してみたいと思います。
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