RockyLinuxをisoからインストールと、CentOS8からのコンバート


※この記事は2021年5月1日時点の情報です。

こんにちは、意識高い系フルスタックエンジニアで代表の内です。

過去のブログCentOS8の2021年末でのサポート終了を受けて今後の対応策と選択肢を考える
にて、CentOS8の移行先候補のメリット/デメリットを出し、
前回ブログCentOS8からAlmaLinuxへ移行する方法onAWS
で、一足早くリリースされた、移行先有力選択肢AlmaLinuxについて書きました。
今回はAlmaLinuxから1ヶ月遅れでRockyLinuxがようやくリリースされたので、試してみました。

2021年5月1日時点のRockyLinuxのリリースステータス

今回リリースされたものはRockyLinux8.3RC1版となっております。RC1はベータ版のことですので、
安定版のリリースはもっと先
になります。

isoファイルが公式サイトからダウンロードできるようになっています。
x86_64だけでなく、ARM64もリリースされています。

CentOS8からの移行スクリプトはリリースされたというニュースは出てませんが、
githubリポジトリにスクリプト自体は公開されているので、こちらも試して見たいと思います。

RockyLinuxをisoからインストール

今回はwindows上で動作させている、VMWare Workstation15にインストールしてみたいと思います。

isoをダウンロード

以下https://rockylinux.org/download/より、自分がインストールするcpuアーキテクチャに合った
isoファイルをダウンロードします。

今回はRocky-8.3-x86_64-minimal.isoをダウンロードしました。

新規仮想マシン作成ウィザードでisoを選択

vmware workstationを起動し、インストール元で、「インストーラ ディスク イメージ ファイル(M)(iso)」を選択し、ダウンロードしたイメージファイルを参照して、「次へ」をクリックします。

ゲストOSの選択でCentOS8を選ぶ

RockyLinuxは出たばかりでVMWareのOSの自動検出ができないので、
ゲストOSはLinux、バージョンはCentOS8を選択して、「次へ」をクリックします。

仮想マシン名と保存場所を選択

仮想マシン名に「RockyLinux8.3」、場所は好きな場所を選んでください。

ディスク容量の指定

ディスク最大サイズと、仮想ディスクを単一にするか、分割するかを選び、「次へ」をクリックします。

仮想マシン起動

今作成したRockyLinux8.3が仮想マシンとして表示されるようになるので、選択して起動してみましょう。

インストール開始

仮想マシンを起動すると、CentOS系で見慣れたインストーラの画面が出てきますが、
名前はちゃんとRockyLinux8になってますね。
vmwareにインストールする場合は、このままインストールすると、インストール途中で解像度の問題で右側や下側一部表示されなくなりますので、インストール時の解像度の設定を追加します。

Install Rocky Linux 8を選択して、Tabを押すと、起動オプションが表示されますので、行末に

を入力します。
ちなみに、この時点でキーボードは英字配列の設定になっているため、イコール=を入力したい場合は、キーボード上の=のとなりの、
^を押します。(紛らわしい)。また、1024×768のxは小文字のエックスです。

言語の選択

インストール時に選択する言語で日本語を選びます。

警告でるが続行

リリース前の不安定なソフトウェアなので、本番で使わないで的な内容が出ます。知ってますので、「続行」を押します。

インストール概要画面

全体的なインストール概要画面が出ます。
!ビックリマークのアイコンがついている設定を済ませると、インストールの開始を選択できるようになりますので、
順番に設定していきましょう。
また、ネットワークの設定もやってしまいましょう。

インストール先

「インストール先」を選択し、Enterを押すと、ここでパーティションや割り当てる容量の設定画面になります。
今回はデフォルトでOKなので、そのまま「完了」を押します。

ネットワークとホスト名

自動接続になってないので、「オン」にします。

rootパスワード

好きなのを入力して設定してください。

インストールの開始

ここまで設定すると、「インストールの開始」が選べるようになるので、実行します。


すると、インストールが以下のように開始されます。

完了したら以下画面が出るので、再起動しましょう。

コンバート出来た確認

コンバート後OS情報

RockyLinux8になってます。

RockyLinux8.3になってます。

コンバート後リポジトリ情報

RockyLinux8になってます。

RockyLinux8になってます。

CentOS8からRockyLinux8にコンバート

CentOS8からのコンバートスクリプトは、githubのrocky-toolsリポジトリにあるcentos2rocky.shというシェルスクリプトです。
https://github.com/rocky-linux/rocky-tools

こちらは、前回同様AWS上にCentOS8のEC2を用意して実行してみたいとおもいます。
CentOS8を用意する手順は前回記事を参照ください。

1.バックアップを取りましょう

今回はEC2でやってるので、スナップショットをポチッと取るだけでOKです。

2.centos2rocky.shをダウンロード

3.ダウンロードしたcentos2rocky.shを実行

すると、パッケージのダウンロードと再インストールが開始されます。
実行の様子は長いので省略して書くと以下のような感じです。

再起動するように書いてあるので、再起動します。

コンバート出来た確認

コンバート後OS情報

RockyLinux8になってます。

RockyLinux8.3になってます。

コンバート後リポジトリ情報

RockyLinux8になってます。

RockyLinux8になってます。

AWS上にRockyLinuxのAMIはあるか?

2021/05/01現時点で、まだないようです。

前回同様、CentOS8公式AMIをRockyLinuxにコンバートしたAMIをコミュニティAMIとして無償公開してますので、即利用したい方はこちらをご利用も可能です。

ap-northeast-1用:「ami-0282e594ca41562fd」で検索

AMI-IDで検索すると以下のように出現します。
いづれもsshユーザー名はcentosのままです。

まとめ

5/1時点の情報で、

  • AlmaLinuxのisoイメージはありませんが、RockyLinuxのisoイメージはRC版で公開されている。
  • AlmaLinuxはx86_84のみだが、Rockyはx86_64とARM64用も出ている。
  • CentOS8からRockyLinuxRC版への移行手順はAlmaLinuxと同じで、1.ダウンロード2.実行の2行で超簡単に出来ました。

RockyLinuxの本番利用は安定版が出てからにしましょう。

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内信史
内信史
代表取締役
意識高い系IT企業経営者、エンジニア、コンサルタントだがMacは使いこなせない。 ギークフィードファウンダー、代表取締役、中小企業診断士、 オープンソースコンサルタント、コンタクトセンターシステムコンサルタント、データサイエンティスト エンジニアとして今でもよく触るものはElasitcSearch/Amazon OpenSearch、AWS、Linux、c++ 中小企業診断士としては、会社地元台東区の中小企業向けにホームページやSNSを利用したマーケティングプロモーション支援を実施。

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